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| 佐藤病院グループ職員研修講演会 |
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佐藤病院グループでは定期的に外部より講師をお招きし、職員の知識向上を図っています。
最近では「救命救急法について」「認知症について」「個人情報保護法について」「PETについて」など、いろいろなテ−マでご講演いただいています。
今回は「私の震災体験」をテ−マに阪神淡路大震災の被災者である東田節子さんをお招きし、職員研修講演会を行いました。
日本だけでなく、世界各地で大きな地震被害が報道されています。今、地震が起きたら、私たちはどのような対処ができるのでしょうか?
この講演は私たち医療従事者だけでなく、広く一般の皆さま方にも聞いていただきたい内容でしたので、講演会実行委員会の感想を踏まえてご紹介いたします。
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平成7年1月17日5時46分淡路島・神戸市を中心とした周辺地域を、巨大地震が襲いました。このとき、東田さんは壮絶な体験をされました・・・。
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突然襲った震災により、電気も閉ざされた真っ暗な中、這いつくばりながらやっとの思いで外に出た私と主人。幸い怪我もなく無事でしたが隣でガタガタ震えている主人に「お父さん大丈夫?大丈夫なの?」と聞くと「大丈夫・・・」と言いつつも、呆然とした様子で、状況の判断できないようでした。
近くに住んでいる息子のことが心配になった私が「やすひろは・・・息子のやすひろは大丈夫かな?」と言うと「息子?子供がいたっけ?」という有様。
とにかく息子の住んでいたアパ−トに、着の身、着のまま駆け着け、辺りの様子から、息子が生き埋めになっていると知りました。いくら名前を呼んでも返事が返ってこない。でも息子の姿を見るまではあきらめたくないと、急いで人を呼びに走り、主人と共に懸命な救助活動を続けてもらいました。
私は全壊したアパ−トの前で息子の名前を呼び続け、ただひたすら祈りました。ガレキを取り除きながらの危険な作業に、何度も「もういいです。あきらめます」との言葉が、喉元まできましたが、声にはできず、名前を呼びながら、見守り、祈り続けました。
実際、救出された息子は、その時、動くことも声を出すこともできない状態で、何度も意識を失いかけながらも、私の呼びかけに、励まされ、必死に生きよう頑張っていたようです。懸命な言葉がけで救われた命。どんなことがあっても最後まで諦めてはいけないなと思いました。
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東田節子さん撮影のアパート |
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東田さんは知り合いのご家族の体験も語られました・・・。
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商店街のなじみの酒屋さんの話です。
ガレキの下敷きになった父親を助けようと引っ張り出す息子さん。その目の前に、火の手が近づいてきて、このままでは息子の命が危ないと思ったそのお父さんは「俺のことはいいからお前は逃げろ、早く逃げろ!」と。
息子さんは後ろ髪を引かれながら、崩れた商品のビール瓶を手に取り、割って、最期にお父さんの口に注いでから、その場を立ち去った・・・。
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また近所の別のご家族は小学生のお子さんをたった一人この世に残して亡くなりました。
子供さんが2階で寝ていた時に突然襲ってきた地震。子供さんは運よく外に抜け出し、ご両親がすぐに出てくるだろうと、泣くこともせず家の前の道路で黙って待ちつづけた。でも、彼はペチャンコになった1階部分に寝ていたご両親には二度と会うことはありませんでした。
その子はいつも私に大きな声で小学校の話をしてくれていました。でもその時はなぜか大きな声を出して、助けを求めることができなかったのです。
声を出して叫んでくれたら、気づいて助けに行けてたかもしれないのに・・・。そう思うと、とても残念です。突然の恐怖は声をも無くすのでしょう。
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今回のこの講演を聞いて・・・
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震災は「戦争直後」の雰囲気をも感じさせられました。普通と感じている日常生活もいつ崩壊してもおかしくはないのだと思いました。
そして、復旧までの避難所での生活は心も身体も疲労し、希望を失いかけることにもなりかねません。そんな時こそ、ささやかな助け合い、声かけが大切であり、勇気づけられるものだと知りました。
今後どれだけこのことを個々が重く、深く、受け止めることができるかが課題であると思います。
最後に東田さんからいただいた震災時のアドバイスで、印象に残っているのが、防災グッズについてです。今はいろいろと数多く入った防災グッズが売られています。もちろん災害時のための準備は大切ですが、実際には緊急時に本当に必要なものは
・携帯ラジオ(乾電池確認)
・懐中電灯(乾電池確認)
・伝達事項記入のための油性マジック
・飲料水 500ml
・乾パン 1袋
・三角布
・ウエットティッシュ
・消毒薬
・常備薬、持病薬
・サパイパルブランケット
・手帳(通帳番号、保険証番号、免許証番号、パスポート番号、
身内の連絡先、血液型)
・その他(高齢者のための紙おむつ、乳児のためのミルク)
です。これだけは、一まとめにしておきましょう。それ以外のものは自分が安全に非難した後に取りに行ってもよいのですから。
また、震災の時には中学生・高校生の若い力が活躍してくれるそうです。
普段から、中・高校生と共に地域ぐるみで防災訓練をして、頭も体も一番元気な子供たちに動いてもらえるような働きかけが重要だそうです。
何が起こっても、いつでも、迅速な対応が自分にはできるのか?その準備ができているのか?できていると自信をもって言えるのか?あらためて考えさせられる貴重な時間をいただきました。
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