院長からのご挨拶
佐藤病院 院長 小倉俊郎
佐藤病院は2023年で開設以来67年となります。この長い年月の間、佐藤病院の医療・介護を利用していただいている地域の皆様に、適切な医療が提供できたか、佐藤病院が患者・家族の皆様にとって良い病院であったか、自省の念を持って振り返り、つねに前向きに改善していく姿勢が大切だと考えています。
医療は日進月歩であり、以前には治療困難で「不治の病」と考えられていた病気が、すべてではないにしろ「治る病気」にかわりつつあります。そういった医療の恩恵もあり、日本の高齢化社会にはますます拍車がかかり、医療のあり方も変わってきています。佐藤病院に入院される患者さんも、高齢化が進んでいますが、その中で癌や心臓病など重篤な疾患を克服して来られた方がたくさんいらっしゃいます。ただ、いくら医学が進んでも、命は永遠ではなく、高齢になってその人生の終末期を如何に生きるか、ということは私たちの大きな課題だろうと思います。
佐藤病院の担う役割を考えたとき (1)高度の専門性が必要な病気(例えば心筋梗塞や手術が必要な疾患、癌)を、早期に発見して、適切な専門医療機関に紹介すること、(2)急性期を脱した患者さんにリハビリなどを介して在宅復帰までを援助すること、(3)ご高齢あるいは癌末期などで人生最期の時を迎えられる方に、在宅、施設、病院で安心して過ごせるよう支援すること、の大きく3つがあると考えています。これらは、佐藤病院単独だけではなく、他の医療機関・施設とも密に連携しながら、地域全体で考えていくことだと思います。
今後とも、佐藤病院の「立ち位置(役割)」をより明確にし、職員が共通の認識のもとに協力して地域の皆さんの要望に応えられるように努力していきたいと考えています。
どうかよろしくお願い申し上げます。
自己紹介
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氏名
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小倉 俊郎(おぐら としお)
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生年月日
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昭和26 (1951) 年10月4日
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出身地
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岡山市
医療法人明芳会 佐藤病院 理事・院長・内科
岡山大学名誉教授・医学博士
[略 歴]
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S45 (1970)年 3月
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岡山県立岡山朝日高校卒業
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S52 (1977)年 3月
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岡山大学医学部医学科卒業
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S52 (1977)年 4月
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岡山大学麻酔科入局
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S53 (1978)年 5月
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岡山大学第三内科入局
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S61 (1986)年 9月
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佐藤病院非常勤医師として勤務
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H 1 (1989)年 5月
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岡山大学第三内科助手
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H 6 (1994)年 1月
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岡山大学第三内科 講師
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H 7 (1995)年 6月
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岡山大学保健管理センター助教授
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H19 (2007)年 7月
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同上 教授
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H22 (2010)年 4月
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同上 センター長
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H29 (2017)年 3月
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岡山大学を定年退職
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H29 (2017)年 4月
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医療法人明芳会佐藤病院に入職
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H30 (2018)年 4月
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同上 院長
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現在に至る
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[賞 罰]
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H13 (2001)年度
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岡山市文化奨励賞(学術部門)受賞
[所属学会]
日本内科学会(認定医・中国支部評議員)
日本腎臓学会(評議員・認定専門医)
日本内分泌学会(認定専門医・指導医)
全国大学保健管理協会(名誉会員)
[資 格]
日本医師会認定産業医
日本体育協会認定スポーツドクター
専門は内科学(内分泌学・高血圧)で,大学の保健管理センターでは,健康教育を中心に学生への講義,指導を行い,岡山大学病院では,内分泌センター専門外来を担当していました。趣味は硬式テニスです。
(令和3年1月現在)